頭脳警察50周年

GESANG DES SOLDATEN DER ROTEN ARMEE

頭脳警察の結成は1969年で、初ライブが1970年。昨年結成50周年。1950年生まれのPNATAは今年2月で古希のお祝い。最近寝るとき聴いているのは、頭脳警察というかPANTA&HALというかPANTAの曲。管理人は頭脳警察をリアルタイムで聴いたことがなく、PANTA&HALの「マラッカ」あたりから聴き始めた。頭脳警察を聴こうと思ってもなかなかアルバムが手に入りにくかった。

結局、頭脳警察の曲はCDで再発売されてようやく聴くことができた。再発売の時でも1stアルバムは発売されなかった。その後、頭脳警察の1stアルバムのCDが発売されようやく聴くことができた。「世界革命戦争宣言」が赤軍派の綱領そのままだと気がついたのは連合赤軍関連の本を読んでいた時だった。これじゃレコード会社は発売するわけにはいかないよねえと納得した。

上京してPANTAのライブを初めてみたのは「渋谷ライブ・イン」でだった。その後、新宿ロフトで頭脳警察のシークレットライブも見た。Live版の”BLOCK25-AUSCHWIT”と”THE END”には管理人は拍手・声援で参加している。12インチシングル”プラハからの手紙”には”GESANG DES SOLDATEN DER ROTEN ARMEE”がカップリングされていた。ライブでPANTAが「赤軍兵士の詩」という題名だと発売できないのでドイツ語にしたということを話していた。

「赤軍兵士の詩」はPANTAが友人に頼まれブレヒトの詩に曲をつけたという。赤いヘルメットの集会で披露しようと思って日比谷野音へ行くと白いヘルメットの集会で驚いたそうだ。本だったか雑誌だったかでブレヒトの訳詩を読んで何か頭脳警察の歌と違うなと思った。「さよなら世界夫人」はヘルマン・ヘッセの詩。ドイツ語がわからない管理人には訳詩の違いはわからない。

ブレヒト「赤軍兵士の詩」 訳:野村修
1
おれたちの地球が喰いあらされて
疲れた太陽がのぼるから
おれたちはゲロみたいに出ていった
暗い街へ, 凍った街道へ。

2
冬だって冷水で洗われる
おれたち赤軍は, まっかな夏の子だ!
10月ってえのに, もう雪にみまわれ
1月, 心臓ははりさけんばかり。

3
解放, てなコトバをつぶやいたっけ
氷をばりばりたべながら。
ケモノみたいな口つきをしたおれたちは
ひとでなしの赤旗についてった。

4
夕ぐれ, 麦畑に赤い月がおぼれる
おれたちは馬といっしょに寝こむまえ
未来はどうとか話していた
歩いて歩いてくたびれて。

5
雨がふり, 暗い風まで吹いてけば
石の上の眠りもオツなもの。
汚れっちまったカナシミを雨が洗えば
洗面器なぞいるものか。

6
ときどき夜空が赤かった
あかつきかと思えば, 火事だった
それでも朝は来たけれど
解放ってやつはまだ来ない。

7
だからさ, どこへ行こうが
地獄だ, とおれたちはいったんだ。
時はすぎた。地獄はこれで行きどまり
と思やあ, その先にもまた地獄があったっけ。

8
地獄の数は数知れず。
解放ってやつはまだ来ない。
時はすぎる。そのうち天国だって来るだろう
おれたちぬきの天国が。

9
おれたちのナマミが喰いあらされて
疲れた心臓がのこるから
おれたちは骨と皮とをぶらさげて
冷たい, ひらったい穴へおちてゆく。

10
雨にこわばった肉体と
氷でささくれた心臓と
血のシミのついたカラッポの手をもって
おれたち, てめえらの天国を覗いてやらあ。

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